英国大学院 King’s College London MA Applied Linguistics / English Language Teaching 修了しました!

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こんにちは、Yuko(@dramaticenglis1)です!

タイトルにもありますが、King’s College London MA Applied Linguistics / English Language Teachingを無事修了しました!

 

私は2020年にコースをスタートさせたのですが、
イギリスのロックダウン、コロナの感染者数の急増により、

1学期→対面orオンライン
2、3学期→オンライン授業

を強いられる年となってしましました。

 

私は2学期まで日本からオンライン授業を受けていましたが、

対面授業を受けたかった、Graduate Visaの申請をしたかったので、1年の休学を決めました。

 

 

その後、2022年に4月に渡英、復学し、コースを無事に修了しました。コースが修了して1年が経過しましたが、今回は私が修了したにコースを振り返ってみようと思います。

 

Yuko
Yuko

・コース内容
・履修したモジュール

・授業前の準備

・オンラインコースと対面コースのちがい

・成績評価の対象
・コースの雰囲気
・修了後のコースメイトの進路
についてお話しします!

 

 

King’s College London MA Applied Linguistics/English Language Teachingとはどんなコース?

 

公式サイトによると、

King’s College London MAのApplied Linguistics/English Language Teachingは

 

教育学、政策、ELTの専門職とそれ以降の実践の観点から言語教育と言語学の現在の研究と理論に従事したい経験豊富な言語教師のために特別に考案された修士課程プログラムです。

 

とあります。

 

また、

このコースは、ELTであなたのキャリアを促進し、
言語アセスメント、ELTのデジタル技術、EAP、教材開発などの専門分野の専門知識を開発するだけでなく、

多言語主義、移民&多様性、言語とパワーを含む関連する理論的な科目を勉強する機会を提供しています。

と書かれています。実際にコースを修了して、コースメイトを見るとELTの専門職ばかりではありませんでしたが、コース内容は上記の描写と相違がないと思います。

 

 

履修したモジュール

フルタイムで学ぶ場合は1年間で180~195単位のコースを修了します。

 

必須科目を1、2タームで終わらせて、3ターム目で選択科目を履修するという流れでした。
必須科目は以下の5つがありました。

 

1. Linguistic Analysis for Language Teaching  (30 credits)
2. Principles and Practices in Second/Foreign Language Teaching  (30 credits)
3. Second/Additional Language Acquisition (15 credits)
4. Research Methods & Dissertation in Applied Linguistics/Language Learning & Teaching (60 credits)
5. Sociolinguistics 

 

さらに、プログラム・ディレクターの判断により、
KCLの他プログラムの言語/言語学関連モジュールから最大30単位を履修することができます。

 

1. English for Academic Purposes (15 credits)
2. Language Assessment (15 credits)
3. Materials Development in English Language Teaching (15 credits)
4. Teacher Education (15 credits)
5. Digital ELT (15 credits)
6. Multilingualism, Migration & Diversity (15 credits)

 

多くの学生が上記から2つのモジュールを選択します。
私は

3. Materials Development in English Language Teaching (15 credits)
4. Teacher Education (15 credits)

 

を履修しました。修士課程のモジュールは7つ履修したことになります。

 

実際に、選択科目は聴講という形で複数の選択授業に出席している学生も数名いました。
コースは聴講には非常に寛容で、教授に一言事前に伝えて授業に出席している学生もいました。

 

特に私が好きだった授業は、
Materials Development in English Language TeachingとSociolinguisticsです。

 

Materials Development in English Language Teachingは、
特定のコースで採用する教材の評価基準についてディスカッション、90分授業の教材作成はとても勉強になりました。その後教材を使って授業をすることで、新たな可能性を見つけることができました。

 

Sociolinguisticsは、国ごとに異なる言語習得の価値、異なるアクセントがもたらす印象の違い、ネイティブ、非ネイティブ論争などをディスカッションできたのが興味深かったです。自分の講師としての視野を広げてくれたことを感謝しています。

 

 

授業前の準備

授業前に課題、プレタスクがあります。上記のように授業前にプレタスクの内容がシェアされます。

 

モジュールの担当者によって量は異なりますが、リーディング課題や、授業で行うディスカッションの準備などが多かったです。

 

 

オンライン授業と対面授業のちがい

 

私はコースを2学期間オンラインで、1学期間対面で授業を受けています。
オンライン授業と対面授業を両方経験したのですが、最近オンラインで大学院のコースを取る方も増えてきているので、

 

オンライン授業のメリットとデメリットについてまとめてみました。

 

 

オンライン授業のメリット

 

  • 時間や場所を選ばず学習できる

オンライン授業では、自宅やカフェなど、好きな場所で授業を受けることができます。
そのため、通学にかかる時間や交通費を節約できます。また、体調不良や仕事などで通学が難しい場合でも、オンライン授業であれば学習を継続できます。

  • 働きながらでも受講できる

日本とイギリスの場合、時差が8時間から9時間なので、日本時間です。
授業の多くは、イギリス時間の朝から昼までのスケジュールが多く、日本時間だと早くて17時から開始するようなスケジュールでした。私は8時から17時まで働いて、そのあとオンラインで授業を受けるようなスタイルを取っていました。

  • コストを抑えられる

これは個人によって異なると思いますが、KCLの授業を日本で受けた場合、オンライン授業は現地でかかる生活費などを抑えることができます。そのため受講者にとっては授業料は変わらずとも、より安価に学習できるというメリットがあります。

  • 学習履歴が残る

オンライン授業では全て録画されているため後から復習もしやすかったです。
テスト前の勉強においても大変役に立ちました。

 

オンライン授業のデメリット

 

  • 密なコミュニケーションが取れない

やはり、対面授業の方がコースメイトとの仲が含まったし、教授とのコミュニケーションに関してもスピーディーでした。人間の関係は対面でしか構築できないものがあると改めて感じさせられました。

  • 通信環境や端末の不具合が起こる可能性がある

オンライン授業では、通信環境や端末の不具合が起こる可能性があるというデメリットがあります。実際に、コロナ禍で、はじめてオンライン授業を担当する教授もいて、家が停電して、授業が中断、スライドのシェアする方法が分からないので、学生がシェアするなど、助け合いながら乗り越えました。他コースでは、そういったエラーに対応するスタッフが授業に1人出席するケースもあると聞きましたが、私のコースにはそのような方はいませんでした。

  • ミーティングスケジュールが立てにくい

イギリス時間の15時、日本時間の23時からミーティングのセッティングを提案されたことがありました。時差の理由に時間帯を変更しましたが、授業外でのグループワークやミーティングはスケジュール調整が難しかったです。

 

 

成績評価の対象は?

 

私が履修した科目と成績評価は以下の通りです。

 

1. Linguistic Analysis for Language Teaching  (30 credits)
ASSIGNMENT ONE – this assignment counts for 50% of the module marks
For all students: Essay of 3500 words on EITHER Discourse Analysis OR Phonology OR Lexis OR Grammar (the word count excludes list of references and brief footnotes)

ASSIGNMENT TWO – this assignment counts for 50% of the module marks
For all students: Essay of 3500 words on EITHER Discourse Analysis OR Phonology OR Lexis OR Grammar (the word count excludes list of references and brief footnotes)

2. Principles and Practices in Second/Foreign Language Teaching  (30 credits)
A 3000-word discursive essay on some aspect of the language teaching curriculum (50%). An exam (50%)

3. Second/Additional Language Acquisition (15 credits)
Report on your foreign language experience (3,000 words)

4. Research Methods & Dissertation in Applied Linguistics/Language Learning & Teaching (60 credits)
Dissertation (15000words)

5. Sociolinguistics
For this module your assignment is one essay of 3500 words maximum (excl. bibliography and brief footnotes).

6. Materials Development in English Language Teaching (15 credits)
The assignment for this course can include a piece of professional work in materials design or materials evaluation, rather than an academic essay. The length of the assignment is the equivalent of 3,500 words maximum.

7. Teacher Education (15 credits)
For this module your assignment is one essay of 3500 words maximum (excl. bibliography and brief footnotes)

 

モジュールの成績は7つのうち5つが、アサインメントのエッセイのみで評価されました。

 

 

コースの雰囲気

 

私のコースは教授経験が最低3年以上必要なコースで、
幼稚園、小学校、中学、高校、大学、塾、フリーランス、で英語だけでなく、母語を教える経験がある方もいました。

 

コースメイトは真面目で、学生、教授に対しても協力的な方が多いイメージでした。

コロナ禍でもグループチャットなどを使って、連絡を取り合いながら、課題も助け合えるような仲間で、グループワーク、ペアワークをしても、サボっている学生などは、あまり聞いたことがありませんでした。

 

コースメイトの国籍は中国が圧倒的に多かったのですが、香港、台湾、韓国、日本、ロシア、アメリカ、イギリスなど様々でした。

 

Yuko
Yuko

ちなみに休学前のコース、休学あとのコースでも、日本人は私一人でした。

 

教授たちは、研究者としてのキャリアを歩んでいる方、
実際に今も英語講師として働いている方で雰囲気が全く異なりました。

 

応用言語学が専攻になるので、実際に言語を教えたことが無い教授も多く、
修論のテーマによっては学生との相性がとても悪いこともありました。

 

ちなみに現役英語講師の方は、
International House Londonで実際に英語講師として働いている方がMaterials Development in English Language TeachingやTeacher Educationでモジュールを担当していました。
(International House LondonはCELTAを取得される方は実際に足を運ぶことになります。)

 

 

修了後のコースメイトの進路

ほとんどのコースメイトは

イギリスを離れて、帰国もしくは違う国でキャリアを構築しているようです。

 

私を含めてロンドンに残っているコースメイトは、フリーランスの英語講師、起業をした人もいます。また、同じコースでPhdに進学したコースメイトも2名いました。インターナショナルスクールのHRに就職した人もいます。

 

ロンドンでも英語講師のポジションはありますが、
パートタイムで仕事をしている人はいても、フルタイムで働いている人は一人も知りません。
なかなか、フルタイムでの就業は難しいのが実情です。

 

これに関しても需要があれば記事にしようと思います。

 

King’s College London MA Applied Linguistics/English Language Teachingはこんな方におススメ

 

私のコースは以下の方におススメです。

 

●言語の教授経験が3年程度ある方
●言語学を幅広く、短期間で学びたい
●講師以外のキャリアを視野に入れている方
●世界で働く英語講師と繋がりたい方

 

反対に、コースをおススメしないのは

 

●教授経験がない
●英語教授法を学びたい
●TESOL, CELTAなどの資格が欲しい

 

という方です。
教授法をメインに学びたいという方はTESOLコースがおすすめです。

 

ちなみに、KCLのTESOLのコースは1年間でTESOLの修士とCELTAの資格が両方とれるので、コスパは良いと思います。

 

 

英国大学院サポートをしています

 

さいごに、コースタイトルが同じでも、学校ごとに特徴が異なります。

 

これから英国大学院進学を検討中の方は、いろんな方法で情報収集することをおススメします。

 

情報収集の仕方を知りたい方、志望校選びやこれから英国大学院進学を考えてる方向けに個別のサポートを行っています。1人の経験者として、学校選びから、志望動機書、CVの書き方などアドバイスをさせていただいています。

 

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こちらの記事が参考になれば幸いです!

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